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弱き自分と優しき世界

 投稿者:クオンメール  投稿日:2011年10月30日(日)13時05分1秒
返信・引用 編集済
  僕の名はクオン
僕は人間じゃない
身体も白くて、兎みたいだ
そんな僕の最後を…どうか、見届けてくれ





2XXX年
今まさに、決戦が始まろうとしていた
神名 ハクと名護 大和による決戦
大和は、僕が世界を破滅に導くのを防ぐために
ハクは、僕の目的を知らずにただ、大和とぶつかり合う
そして僕の目的
この戦いを期に、世界を破滅に導くのだ
その為にはまず邪魔者である大和を消さねば
僕は同盟を組んだ遊沢 桜花と共に決戦の地に来ていた
クオン「もうすぐだ、もうすぐ破滅がやってくる…」
僕は空を見上げ、楽しむように呟く
決して自分の力で破滅出来る訳ではない
無限の宇宙の力を用い、そして自分の身を削って破滅に導くのだ
戦場では、雑兵どもが死にいくのが見える
クオン「桜花!死が見えるぞ!飢餓が見えるぞ!無情が見えるぞ!君にも見えるか?」
僕は自分の声とは思えないぐらい笑う
桜花「貴様の戯言に興味などない…」
腰に刀を据えた桜花が言う
桜花「クオン、貴様は何の為にこの戦いを起こした?」
僕は振り返らず
クオン「何の為に?桜花、君は思ったより愚かな奴だね」
あの暗い空を見上げ、笑いながら言う
クオン「僕の目的は、全ての生物に等しき破滅を与えることだよ」
そう、それこそが僕の目的だ
全て…当然、僕もだ
桜花「全て…だと?私もか?」
クオン「君もだ!」
桜花「貴様もか?」
クオン「僕もだ!」
桜花「神名もか?」
その時、僕の心の中は不安に塗れた
ハク…ハクは…
僕は何も言えなかった
これでは矛盾しているではないか
でも、ハクはもう十分過ぎるくらい絶望を味わった
破滅なんて、出来やしない
桜花「クオン、貴様は思ったよりも愚かな奴だな」
言い返された
しかし当然だ
桜花「他人を騙すことは出来ても、己の心を騙すことは出来ぬと」
桜花を背を向け戦場へゆっくりと踏み出す
桜花「覚えておけ、情けなど無用の物だ。それが出来ぬなら、最後に生き残るのは私だ」
去っていく桜花を見ずに、僕は呆然と空を見つめる
そして遠くで戦っているハクを見つめては、自分の心に問う
―迷いはない、ないはずだ―





僕はハクの近くでハクの戦闘を眺めていた
ハクは敵を殺さず気絶させていた
こんな優しい子を…
いや、こんな優しい子がいる世界を、滅ぼしていいのだろうか
すると僕の目の前に銃弾が向かってきた
ハクはその銃弾を銃弾で撃ち落とした
ハク「何やってんのクオン!ぼんやりしないで!」
―あ、あぁ…そうだったな―
僕は悩んでいた
この悩みを解決出来る者といえば…





大和「久し振りだな、クオン」
槍を構えた大和が言う
僕は大和の場所へ来てしまった
クオン「大和…君に聞きたいことがある」
聞きたいこと?という顔をしながら大和は槍を降ろす
なんて警戒心の無い奴だ
でも、こいつも優しいんだな
クオン「君は、人間の心を信じて戦うから、君なら僕の心の揺らぎが分かると思って…」
心の揺らぎ
かつての僕ならあり得ないだろう
クオン「いや、違う…違う…」
何度も必死に頭で考え、心で答えを導こうとする
しかし、答えなど出てこない
すると大和が微笑みながら言う
大和「クオン、お前変わったな。何がお前をそうさせた?」
クオン「ぬかせ!僕は変わらない!僕は人間ではないのだから!」
そう、僕は人間じゃない
故に変わらない
大和「そんなに感情的な謎の生物はいないよ、例えお前の肉体が〝ソレ〝でも…」
僕のほうへゆっくり踏み寄る
大和「お前の心は、人間そのものだ!」
クオン「違う!違う違う違う違う…」
何度も念仏のように呟く
大和「笑い、憎み、悲しみ、また笑う…胸を張れ!お前は誰より人間らしい!」
そうか
僕は、人間じゃないのに、人間として生きようとしていたのか
大和は僕を見逃すと言った
僕はハクの元へ戻る





ハクは疲れ切った様子だった
それでも戦い続けている
立っていられるのもやっとな状況だ
ハク「クオン、何処に行ってたのよ?!」
目に涙を溜めたハクが言う
寂しかったのだろうな、僕も寂しかったよ
ハクが敵の全滅を確認し、僕の元へ寄る
すると、倒れていた鉄砲兵が最後の力を振り絞って、ハクに向けて銃を放つ
ハクは驚いた
ボロボロの脚で避けられるはずがない
ハクは死を覚悟したような表情だった
―駄目だ―
―大和もハクも、誰も死なせたくない―
―こんなに優しい子らがいる世界を、破滅させたくない!―
僕はハクを横に突き飛ばし、代わりに僕が銃弾を喰らった
すると鉄砲兵は再び気絶し、銃を落とした
痛い、撃たれるとはこんなに痛いのか
ハク「クオン!」
ハクが僕の元へ泣きながらやってくる
なんとか脚を立たせ、早歩きで
そして膝を落として僕を強く抱きしめながら
ハク「逝かないで!私の元から去らないでッ!!」
―やっぱり優しいな、ハクは―
―君みたいな子が新しい時代を創るんだろうね―
―君に会えて、本当に嬉しかったよ―
僕は目を閉じ、安心したかのように眠る
二度と目覚めることのない眠り
―僕は死ぬのか?残して逝くのか?―
もしこれが夢であるならば、覚めて欲しい
そうさ、夢から覚めた僕は変わるんだ
世界を破滅に導く使者ではなく、世界を守る者として
でも、これが現実でも構わない
ハクを…大切な友達を守れたのだから
嗚呼、あの逆光が眩しい…









「ここでは何をしてもいいんだよ」
何百回もまじないのように
唱えた先に押し寄せる闇よ
それを「恐れ」というらしい

深海を這っていた 欲のない魚連れてきて
その成れの果て 誰かが今楽しんでるように

デッドポイントはむしろ強くつま弾けと
断崖の端までいっそ微笑んで走る
ああ、逆光がシルエット浮かび上がらせる
わびしく怯えているんだよ








FIN


 
 

掲示板が完成しましたキラキラ

 投稿者:teacup.運営  投稿日:2011年10月30日(日)12時12分28秒
返信・引用
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